野式部の私の好きな古典BEST10

かぐや姫

第10位 竹取物語

今回より、個人的に好きな、心に残った古典作品をベストテン方式で発表していこうとゆう呑気なシリーズです。お気軽に読んで頂ければ幸いです。なお、「古典」の解釈も呑気となっております。

最古にしてSF?謎が謎を呼ぶ物語

かの紫式部先生が「物語の祖」とした「竹取物語」。確かに昔話の最初にありました。昔話に謎は付きものですが、あの時代に「月に帰る」とは驚きです。地球が丸く、自転している星だとわかるのはずっとずっと後なのに、異星人が来ていたのです。未来人が古代にタイムスリップして、愛読書を忘れて行ったのが現代に伝わっていったのでは、と子供の頃は空想しておりました。あるいは「月」とは天界や異界の比喩表現だったのでしょうか。

かぐや姫は罪人で、日本は流刑地?

日本中が知っている物語ですが、「本当は怖い…」シリーズが続々出るほど、子供用の物語は色々な配慮がなされております。大人になって初めて本当の内容を知ることもしばしば。「竹取物語」も例外ではありません。

ラストシーン、「かぐや姫」を迎えに来た者が言うには「この人は罪を償うためにこの国に来たけれど、償えたので帰れるのです」。有名なかぐや姫は、罪人だったのです。さしずめ日本は、刑務所か流刑地と言った所でしょうか。

最大の謎は、かぐや姫の罪状?

とりあえず、かぐや姫が罪人として、竹の中に捨てられていたのならわかるのですが、どうして身元引受人の翁が、竹を取るたびに金が出てきたのでしょうか。まぁ島流しみたいな事とすると、本来の居場所より快適であっては意味がないので、おそらく、かぐや姫がいた世界は、全てにおいて日本より高度な文明社会だったのでしょう。礼儀的な理由で、翁に経済的援助をしたのかも知れません。

迎えも大変豪華でした。日本は最高権力者の力をもってしても、太刀打ちできませんでした。罪人の迎えが大袈裟である理由の可能性は、その罪人が法に触れてしまったとはいえ、身分や階級的なものが高かったのか、あるいはとても凶悪か大罪を犯した者なのでは、と思います。厳重警備が豪華に見えた?

とにかく辺鄙な見ず知らずの土地、流されるほどの罪、何だったのでしょう。日本で数ヶ月で成人となり、美しさで有名になり、あまたの男性から求婚され、遂には帝にまで求められた数年の間に償えた罪とは、何だったのか。単に時間だけ過ぎれば刑期が満了できたのでしょうか。

おそらく低い文明の地球人には、見当もつかない、とゆう事なのでしょうか。

実は10位ともなると、激しい思い入れがある訳ではないのが正直な所です。「伊勢物語」とどっちにするか悩んでいました。当時を知るためには大変貴重で素晴らしい物語だとはわかるのですが。

次回は、私の好きな古典の、第9位を、発表させて頂きます。


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