野式部の私の好きな古典BEST10⑫

お扇子源氏

第1位 「源氏物語」

個人的に好きな、心に残った古典作品をベストテン形式で発表していこうとゆう呑気なシリーズです。お気軽に読んで頂ければ幸いです。なお、「古典」の解釈も呑気となっております。

世界最古にして、深淵なる物語。奇跡、やっぱりSF?

言うまでもなく、「源氏物語」は凄いのです。その凄さは古典を知るほど、そして年を取るほど、しみじみ感じます。「光源氏」と言う、美男のプレイボーイが、様々な女を渡り歩く…それだけ聞くと、男性本位な低俗な話でもおかしくなさそうですが、それぞれの登場人物が、悲しみや悩みを抱えながら、愛に苦しむその姿は、千年間、後の世の人々に愛され続けてきました。そしてこれからも愛され続ける事でしょう。百年二百年の後でも、常識や価値観は全く変わるのに、千年後の人々にも好まれる作品を残せるとゆうのは、奇跡です。あるいは、タイムトラベルした現代人が、過去に残してきたのではないかと疑いたくなるほど、不思議に満ちた物語なのです。

玄人好み、現代語訳のメンバーはスター揃い!

ちょっと逆説的なのですが、十代二十代の頃は全く興味の無かった「源氏物語」ですが、現代語に訳した作家の先生方のお名前を見ると、これほどの先生方が、心から愛し、訳さずにはおられない物語は素晴らしい物に違いない…と思うようになりました。

壮大なストーリーの始まりは、小さな恋のものがたり…

ある世の帝が、自分の後宮で、牡丹や薔薇が咲き誇る中、心にとめたのは、名も無いようなささやかで可憐な花でした。この小さな恋がすべての始まりだったのです。その恋から生まれた光源氏は、複雑な生い立ちながら、全てに優れ、やがてはあらゆる敵に打ち勝つのでした。

宇宙のように広く謎に満ちた、紫式部の胸の内…

当然ながら、「源氏物語」についての多くの説が考察されてきました。古代に書かれた物語ですし、解明できない多くの謎があります。でも、そのすべての謎がとけるまでは、「源氏物語」の魅力は色褪せることはないだろう、と思えてなりません。

12回に渡って、お送り致しました、「野式部の私の好きな古典best10」いよいよ最終回となりました。2週間に1度のペースの投稿ですが、1回休みまして新シリーズの準備をしたいと思います。4週間後より「源氏物語、私の好きな女君best10」を始める予定でおります。宜しくお願い致します。


この記事が少しでも面白い!と思っていただけたら、
応援のクリックをいただけたら嬉しいです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA