ガサツ過ぎる光源氏、藤原兼家様

蜻蛉日記の作者(通称かげろうさんとさせて頂きます)の夫となった藤原兼家。妻の日記は夫への不満や悪口が多いのに、後世の蜻蛉日記ファンの間でもそこそ好評価。その理由を私なりに考えてみました。

その1・妻が繊細過ぎる

ガラス細工のような繊細な神経の持ち主、かげろうさん。夫とは正反対でした。浮気とかして久し振りに来た夫の、何事もなかったかのような態度に「何なのこの人は!」とイラっとしますが、だからこそ何となく通い続けられたのではないでしょうか。この夫のハートの強さがなかったらこの結婚はすぐに終わっていたのではないかと思います。

その2・とにかく出世した

偉業をなした人物の私生活に世論はやや寛大でした。兼家の最大の功績は、藤原氏最高の栄華を極めた、藤原道長の父親であることではないでしょうか。兄弟と争ってまで権力を求め続けたその姿は息子、道長にとって見本であり、礎となったかと思われます。

かの紫式部が仕えたのが兼家の孫娘だと思うと、その偉大さを身近に感じられるのではないでしょうか。

次回は、かげろうさんの最大のライバル、兼家様の正妻「時姫様」について語りたいと思います。


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