今昔とんでも物語【94】猪の血オイル

オシャレが過ぎた女性

今回は、ちょっと不思議なお話です。平安時代末期に編纂された説話集、「今昔物語」の中から、特に心に残る「とんでもない」話をご紹介していきます。

文殊と悪い女(17巻36話より)

雑なストーリー①・昔、ある所に、僧がいました。その人はかの有名な文殊の生まれ変わりとされていました。世の中をよくするために現れたのです。

雑なストーリー②・ある時、奈良の村で法会が開かれました。その僧が七日間、法を説きましたので周囲の人々は有難く聞きに集まって参りました。

雑なストーリー③・その聴衆の中に一人の若い女性がいました。髪に猪の油を塗っていました。すると、僧はその女を見るなり言いました。

雑なストーリー④・「ちょっと、臭いんだけど!あの人髪に猪の血を塗ってるんだけど!もう、はやく追い出して!」

雑なストーリー⑤・そう言われた女は、とても恥ずかしく思い去って行きました。人々は驚きました。「見ただけで何の油か、わかるなんてさすが、我々凡人とはわけが違うね!」と口々に感心したという事です。

野式部の雑な感想

正直言ってよくわからないです。鬢付け油ではありませんが、油で髪を整える風習はあったらしいですが、猪が悪かったのか、血が悪かったのか。説法を真面目に聞いていればいいような気もしますが「偉いお坊さん来るからオシャレしちゃおう♥」みたいな邪心が女にあったのでしょうか。罰当たりかもですが、文殊、こんなに凄い!みたいなエピソード、もっと別の角度の話でよかったのでは、と思ってしまいます。

次回は「今昔とんでも物語【95】」を、お送りします。こわいお子様のお話です。


この記事が少しでも面白い!と思っていただけたら、
応援のクリックをいただけたら嬉しいです!